【完全網羅】アスペルガー症候群の4タイプそれぞれの特徴を徹底解説!

路上を走る男性

最近よく聞くようになった「発達障害」。中でもアスペルガー症候群は、誰でも名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。

しかし、実はアスペルガー症候群には「積極奇異型」「受動型」「孤立型」「尊大型」の4タイプがあり、それぞれの特徴は全く異なります。

今回は、アスペルガー症候群の対人関係における4つのタイプそれぞれの特徴を徹底的に詳しく解説していきます。

「そもそも発達障害って何?」という方はコチラ👇

追記:最近では「アスペルガー症候群」や「自閉症」という診断名はあまり使われなくなりました。新しい概念として「自閉症スペクトラム(ASD)」が使われています。

アスペルガー症候群の4つのタイプ

積極奇異型

人の近くで大声

積極奇異型は、共感性が低く、暗黙の了解や相手の気持ちを察することが苦手なタイプ。こだわりが強く、興味を持ったことに対してはものすごく熱中します。集中しすぎることもよくあります。

また、そうして身に付けた知識を誰かに話したくてしかたがないタイプなのです。

なので、相手のことなどお構いなしにどんどん話しかけてきます。人との距離も非常に近いです。典型的なアスペルガー症候群の特性を持っていると言えるでしょう。

ただ、「相手のことを考えられていない」という自覚がないことが多く、また自覚があったとしても「空気の読み方」をわかっていません。

そのため、「考えて動け」とか「臨機応変に対応して」といった抽象的な言葉では変わりません。むしろ、自己肯定感を下げてしまい、逆効果になることもあるので注意しましょう。

周りに積極奇異型ASDだと思われる人がいる場合、「こういうときはこうするんだよ」とパターンごとに伝える必要があります。

積極奇異型の特徴 まとめ

  • 空気が読めない
  • 共感性が低く、人との距離が近い
  • 自分の話したいことを長々と話し続ける
  • こだわりが強い

受動型

人生の分かれ道

受動型は最もアスペルガー症候群だとわかりにくいタイプです。典型的な特性を持つ積極奇異型とは反対の特性を持っているためです。

もともと積極奇異型だった人が「周りのことを考えすぎた結果」、受動型になります。

受動型の子どもの場合、他のタイプとは違って人間関係で大きな問題を起こしません。そのため、育てやすいといわれています。しかしその反面、大人になるまでASDだと気づかれないことも。

近年ではHSPだと思っていた女性が、実は受動型のアスペルガー症候群だったというケースもよくみられます。

受動型の特徴 まとめ

  • 周りのことを気にしすぎる
  • 自分からは話しかけない
  • 誘われれば応じる
  • 指示されたことはやる
  • 子どもの場合、育てやすい
  • 大人になってからみつかるケースが多い

孤立型

ひとりぼっちの少女

3つ目は「孤立型」です。孤立型は読んで字のごとく「すすんでひとりになろうとする」タイプ

これまで紹介してきた2つのタイプはどれもコミュニケーションを取ることができました。しかし、孤立型はコミュニケーションを取ること自体に抵抗を示します。そのため、こちらから接しようとするのが一番難しいタイプといえるでしょう。

そのため、仕事での困りごとが多いことが特徴。必要以上に関らず、そっとしておいてあげるのが一番いいでしょう。

本人も一人でいる方が安心、落ち着いていられます。本人に「コミュニケーションを取りたい!」という強い思いがあれば別ですが、そうでない限りはそっとしておきましょう。

尊大型

女性が人を見下している

尊大型は「人を見下したような態度を取る」タイプ。威圧的で自分の主張を振りかざすことが多いです。

尊大型は頭の良い人によく見られます。頭の良い人は学校や職場では自分の良さを認められることが多いからです。学校や職場では認められるのに、家庭では認められない。

そのような人がパートナーや家族に対して威圧的になってしまうのが尊大型です。

特に恋愛や家庭内で問題を起こしやすく、パートナーをカサンドラ症候群にしてしまいやすいタイプです。

カサンドラ症候群とは、ASDのパートナーを持つ人が、理解やサポートするのに心が疲れてしまった状態のこと。アスペルガー症候群は男性の方が2~4倍ほど多いため、カサンドラ症候群は女性に多いといわれています。

必要なのは「障害」の理解ではなく、「人の理解」

まとめ

今回はアスペルガー症候群の対人関係の4つのタイプをご紹介しました。発達障害に関する知識を持つことは確かに大切です。

しかし、知識だけで形式的に対応しようとするのはやめましょう。

周りの人からすると、

「このタイプはこういう特性を持っているのね。だから、こうすればいいのね。」

と単なる知識で終わってしまうことがほとんど。知識を身に付けることも、もちろん大切なのですが、それだけで終わらせてしまってはもったいない。

学んだ知識が本人に合っているとは限りません。発達障害のマニュアルは作れないのです。

本当に大切なのは「障害の理解」という知識ではありません。本当に大切なのは人そのものを理解しようとするやさしさなのです。