アスペルガー症候群・自閉症・ASD・・・結局何が違うの?

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発達障害が社会に広く認知されるようになって数年。今では「アスペルガー症候群」や「ADHD」という言葉はすっかり定着しましたね。しかし、研究が進むにつれ、診断基準や診断名も変化していきます。

ちなみに、現在では「自閉症」や「アスペルガー症候群」という診断名はあまり使われないみたいです。

代わってASD(自閉症スペクトラム障害)という新しい言葉が使われています。

と言っても、ピンときませんよね?

そこで今回は

  • ・ASDって何?
  • ・今までの自閉症やアスペルガー症候群とは何が違うの?
  • ・どうして新しい言葉ができたの?

こういったギモンにお答えします。

発達障害についての基礎・基本が知りたい方はこちら↴

ASDは「虹」のイメージ

虹の画像

ASD(自閉症スペクトラム障害)というのは昔でいうところの「アスペルガー症候群」や「自閉症」を含んだ、新しい言葉です。

どうして新しい言葉ができたのか?そこには発達障害の特徴があります。

理由を一言で言うと、今までうまく診断できず救えなかった人を救うためです。

どういうことなのか?もう少し詳しく見ていきましょう。

よく、発達障害は「虹」のようなグラデーションだといわれています。

虹は「赤」から「紫」まで7色ありますが、赤とオレンジの境界線がはっきりしていませんよね。

それと同じでどこからどこまでが自閉症で、ここからがアスペルガー症候群だとは断定しづらかったわけです。それによって誤った診断をしていたり、本人に合わない治療をしていたり、ということがあったわけです。

なので、似た特性をもったいくつかの診断名を一つにまとめてしまおうというわけです。

診断名ではなく、一人一人の特性に合わせた対応、治療をしていこうというわけですね。

イメージ

  • アスペルガー症候群・自閉症   ⇒赤・オレンジといった色
  • ASD    ⇒虹

こうすることで微妙なラインの人も診断されるようになりました。発達障害の増加には、こうした背景もあるかもしれません。

類語との違い

似たもの同士の画像

ここまでで、

・ASD(自閉症スペクトラム障害)がアスペルガー症候群や自閉症に代わって新しくできた言葉であること

・ASD(自閉症スペクトラム障害)は「虹」のように、はっきりした境界線をもたない複数の要素
(色)を含んだ包括的な概念であること

・この言葉ができたことによって、うまく診断されなかった人達も診断でき、救うことができること

を学びました。この項ではさらに、よく混同される類語と、どこがどう違うのかをまとめました。

類語との違い

  • 自閉症:PDD・ASDの中に含まれる。
  • アスペルガー症候群:PDD・ASDの中に含まれる。
  • 高機能自閉症:ここでいう「高機能」とは、明らかな知的発達の遅れが見られない、と言う意味。
  • PDD(広汎性発達障害):ASD(自閉症スペクトラム障害)とほぼ同じ意味。
  • AD/HD(注意欠陥・多動性障害):主な発達障害の一つ。ASDとは全く別のもの。
  • DCD(発達性強調運動障害):飛ぶ・走るといった基本動作はできるが、複数個所を同時に使ったりするのが苦手。俗にいう、「身体の使い方が変」なタイプ。

アスペルガー症候群についてもっと深く知りたい方はこちらもどうぞ。↴